オートバイレースの種類
オートバイレースは大まかに3つに分けられます。
1つは舗装路上を走るオンロードレース、耐久レース、サイドカーレースなどです。
2つ目は未舗装路を走るモトクロス、ダートトラックレース、ダートトライアルレース、ラリー、エンデューロレースなどです。
3つ目は舗装路と未舗装路の両方を走るレースでスーパーモタードなどです。
■舗装路(オンロード)のオートバイレース
オンロードのオートバイレースといっても、主催する団体や国によって形態は様々です。
ここでは現在の主だったオートバイレースを紹介します。
※オンロードレース
オンロードレースにはマン島TTレースを源とするモトGP(旧WGP)とアメリカで盛んなAMAスーパーバイクレースがあります。
■モトGP(世界ロードレース選手権)
世界最高峰のオートバイレースで、1949年に始まりました。
別名コンチネンタルサーカスとも呼ばれ、2001年まではWGP(ワールドグランプリ)として開催されていました。
2001年までは2ストローク主体のオートバイレースでしたが、2002年に環境問題などを理由に
4ストローク主体のモトGPクラスが創設され、以降モトGPの名称が一般的となりました。
WGP時代のクラス分けは、WGP500ccクラス、GP250ccクラス、GP125ccクラスで、
全てのオートバイが2ストロークエンジンでしたが。モトGPになってからは、
MotoGP4ストローク990cc(2ストロークは500cc)クラス、GP250ccクラス、GP125ccクラスとなっています。
2006年現在、モトGPクラスは完全4ストローク化され、モトGP以外のクラスも4ストローク化への移行を検討中です。
主なコンストラクター(参戦チーム)はホンダ、ヤマハ、スズキ、カワサキ、ドゥカティ、アプリリア、KTM、ジレラなどです。
2006年シリーズ・モトGPチャンピオンは、劇的な逆転でホンダのニッキー・ヘイデンが獲得しました。
■AMAスーパーバイクレース
モトGPがレース専用車両なのに対して、
スーパーバイクレースは市販のオートバイをチューンアップして行われるオートバイレースです。
AMAとは全米モーターサイクル協会の略です。
1976年から開催され、初年度はBMWが優勝しましたが1977年以降カワサキが大活躍しました。
この成功によりアメリカでのカワサキ人気が高まり、当時アメリカで発売されていたオートバイ「Z-1」は大ヒットしました。
以降もスズキ、ホンダ、ヤマハの日本のオートバイメーカーが活躍しています。
■FIM世界耐久選手権
日本でもっとも有名なオートバイレースである「鈴鹿8耐」(鈴鹿8時間耐久レース)で知られています。
鈴鹿8耐は1978年から開催されていますが、FIMのサーキットに入ったのは、1980年からです。
世界的に有名なレーサーを数多く輩出し、WGPへの登竜門的な存在になっていました。
1990年以降は世界的に知名度が上がり、参加チームの多くはWGPで活躍しているライダーを送り込むようになりました。
鈴鹿以外にも「ル・マン24時間耐久レース」や、「ボルドー耐久レース」など有名なオートバイレースが含まれています。
■サイドカーレース
公道で走っているサイドカーは、オートバイに側車を付けただけのものが多いのですが、
オートバイレース用のレーシングサイドカーは見た目からして全く別物です。
公道を走るサイドカーでは側車に乗っている人はただ座っていればいいのですが、
オートバイレースの場合はコーナリングのたびに身体を右に左に大きく動かします。
その動きから側車に乗っている人を「モンキー」と呼んだりします。
現在はモトGPからは離れてしまいましたが、ヨーロッパの一部の地域では大変人気があります。
1950年代から1970年代までは、ドイツのBMWが常勝チームでした。
その後2サイクルエンジンやモノコックボディーの登場によってBMWはサイドカーレースの王者から陥落してしまいした。
世界的にもあまりメジャーとはいえないサイドカーレースですが、
独自のオートバイレースとして現在もヨーロッパを中心に開催されています。
未舗装路(オフロード)のオートバイレース
オートバイレースが始まった当初は、専用のレーシングサーキットも無く、
未舗装路でレースをするのが一般的でしたが、マン島TTレース以降
ヨーロッパを中心に舗装路でのオートバイレースが増え始めました。
しかし、アメリカではダートトラックレースやモトクロスなど
未舗装路のオートバイレースが独自の進化を遂げていきます。
またヨーロッパではダートトライアルレースが徐々に浸透し始め、
こちらも多くのファンを獲得していきます。
■モトクロス
モトクロスは、人工的に土で作られた専用のコースを、オフロード専用のオートバイで走るオートバイレースです。
世界的に有名なモトクロスはAMAスーパークロスでしょう。
1974年から開催され、開催当初から日本のバイクメーカーが良い成績を出しています。
スーパークロスは4ストローク450cc(2ストローク250cc)、
スーパークロスライツは4ストローク250cc(2ストローク125cc)の2つのクラスがあります。
起伏の激しい複雑なコースを、猛スピードで走る姿はとても迫力があり、
激しい起伏を利用したジャンプも見どころです。
ヤマハ、スズキ、カワサキ、ホンダ各チームがしのぎを削っています。
■ラリー
モトクロスとは違い自然を利用したコースを、
ルートマップと呼ばれる特殊な地図を見ながら、規定の時間内に走るオートバイレースです。
有名なところではパリ・ダカール・ラリーがあります。
1979年から開催され、最も過酷なオートバイレースと言われています。
パリ〜セネガルの首都ダカール間の約12000キロを2週間以上かけて走るオートバイレース(4輪もあります)です。
毎年変更されるコースのほとんどが砂漠な為、モトクロスよりは排気量の大きいオートバイが使用されています。
ヨーロッパのオートバイメーカーが強くKTM、BMW、カジバが良い成績を残していますが、
日本のホンダ、ヤマハもがんばっています。
■ダートトラックレース
アメリカで盛んなオートバイレースで、
土または草で作られた楕円系の「オーバルコース」をほぼフルスピードで走るオートバイレースです。
使われるオートバイはダート・トラッカーと呼ばれ、現在の排気量はモトクロスとほぼ同じですが、
フレームやサスペンションなどは専用のものが使われています。
その魅力はなんといっても独特のドリフト走法にあります。
ドリフトとはコーナリングの際に、後輪を外側に滑らせながら、ステアリングでカウンターをきって走る走法です。
ダートトラックの歴史は古く1910年代までさかのぼります。
アメリカのダートトラックレースの歴史は、ハーレー・ダビッドソンの歴史といっても過言ではありません。
1910年代から1960年代までの約半世紀にわたってハーレー・ダビッドソンは王者として君臨していました。
■ダートトライアルレース
ヨーロッパを中心に人気のあるオートバイレースです。
ルールが他のオートバイレースとは異なり、スピードが速ければよいというものではなく、
自然の地形を利用したコースを、地面に足をつかずに走りきるというものです。
スピードを出さないので地味に思われがちですが、大きな岩や曲がりくねった急な坂道を、
テクニックを駆使して登っていく様は見ごたえ十分です。
最も有名で古くから開催されている「スコットランド6日間トライアル(SSDT)」は、
1909年の開催から現在まで世界のトライアル選手のあこがれの大会になっています。
■エンデューロレース
ダートトライアルのテクニックとモトクロスのスピードを併せたオートバイレースが
エンデューロレースといえるでしょう。
世界各国で開催されていますが、日本で初めてエンデューロレースが開催されたのは、
1984年の日高2日間エンデューロです。
オン&オフ・オートバイレース
舗装路(オン)と未舗装路(オフ)の両方を走るオートバイレースはあまりありませんが、
アメリカで行われるスーパーモタードは最近注目を集めつつあります。
■スーパーモタード
普通オンロードのオートバイレースを走るレーサーはオフロードを走らず、その逆もありませんでした。
しかし1970年代後半のアメリカで全てのレーサーの中で誰が一番早いのか? という議論が起こり、
オン&オフを問わず、全てのレーサーのナンバーワンを決めるべく開催されたオートバイレースが
スーパーバイカーズで、後にスーパーモタードとなりました。
オフロード用のオートバイにオンロード用のタイヤを履いて、後輪をドリフトさせながら走る姿は実にかっこいいです。
テレビドラマで木村拓哉がモタード風のオートバイに乗っていたことから日本でもブームになりました。
オートバイレース体験記?
わたしもオートバイでサーキットを走った経験がありますが、レースとなると敷居が高くてなかなか手が出せません。
オートバイの車両や、安全に走るためのヘルメット、革製のつなぎ、などなどかなりお金がかかります。
またレースに出るにはまずライセンスの取得が必須です。
そのためには練習走行のためにサーキットに通う時間も必要です。
お金と時間、最もやっかいな問題です。
しかし本気で取り組めばこんな楽しいものはないのです。
皆さんも是非チャレンジしてみてください!
文章素材集 -
オートバイレース